So-net無料ブログ作成
検索選択
版画のはなし ブログトップ

証明書 [版画のはなし]

「ルーブル美術館展」終了

終わってみたら
85万人突破
西洋美術館歴代2位の動員数だそうだ
ちなみに1位は「バーンズコレクション展」

さて証明書

版画に証明書はありません
理由は1点ものではないから

エディションの話の時にも触れたが
本来版画は量産モノの消費モノだったワケで
現在のようなエディションで枚数がわかるわけでもない

しかもオリジナルの版を使った
あと刷りなんてモノもある

そのオリジナルだって
作家が1から10まで作ることもあるが
下絵を描くのみで
実際は彫師と刷師が製作するなんてことも
多々ある

中には
販売しているギャラリー
独自に証明書を発行しているところも
無くはないらしい

基本的には版画に証明書はありません
ということで

今回ルーブル展では
複製版がのみでオリジナルはなかったのだが
それでも証明書のことを
訊かれたな

むしろ複製版画のほうが
証明書を発行しているカモ

人というのは
ホント付加価値というか
保険を求めますな



タグ:版画 証明書

エディション [版画のはなし]

「ほらここに○分の○って書いてあるから版画よ!」

アタリ デス
でも
ハズレ デス

美術館などで版画販売の手伝いをしていると
よくきかれるエディションのコト

たしかに
版画にエディションが書いてあるのは
いまや常識ってコトになってる

が、
エディションのない版画も多数ある

そもそも版画は
同じものを量産する為に生まれ
本来は消耗品
いまのコピーですな
なので昔の版画はもちろんエディションなんか
ないワケで
エディションをつけるというのは
戦後の習慣だそうだ
印刷技術が発達し
版画が芸術品になった
ってコトなんだろう

他にも
挿画本がある
版画の挿絵が入った本
もちろん挿絵一枚一枚にエディションはない
場合によっては
本そのものにエディションないしは
シリアルナンバーが入っている

だから
エディションが入っているから本物
入っていないから偽物
というのは間違い

もうひとつ

これは個人的な意見だが
「エディションNoは早い方がいい」
これもどうかと思う

版画は枚数を刷れば
版が擦れてシャープな線が出なくなる
たしかに銅版やリトグラフ
Noが早い方が版がきれいなので
仕上がりもよいハズ
でも木版はというと
早い方が版はきれいなんだが
絵の具のノリがいまいちで
実際に木版をやってみると
何十枚かでやっと色がしっくりくるのが
わかる
で、ある枚数を超えると
こんどは木目がつぶれて
木版特有の表情が出にくくなるんだな

まぁ、プロの職人はそこのところは上手にやるんだろうな
じゃなきゃ職人じゃないし

結論
エディションはあくまでも参考にして
もっと版画という作品そのものを
観て感じればいいのでは

と思う






版画のはなし ブログトップ
メッセージを送る